司法書士って具体的にどんな仕事?〜決済事務所の場合〜

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今日は司法書士が具体的にどんな仕事をしているのかについて話をしたいと思います。

とはいえ、どんな書類を見ているのか、どんな作業をしているのかなどは細かすぎて説明できない点が多いので「こんな感じの仕事だよー」ということをお伝えできればと思います。

これから司法書士業界に入ろうとしている人や一つの司法書士事務所でしか働いたことがなくて、転職しようにも今の事務所に留まった方が良いんじゃないか・・と悩んでいる人は是非読んでください。

ちなみに私は不動産決済をメインにしている事務所しか経験がないため、決済事務所をメインに解説させてもらいます。

では、スタートです。

まずは結論

まず結論です。

司法書士業務は、

  • 意外と体力仕事である
  • サービス業である
  • 同時進行している案件が結構ある
  • 昼食を食べる時間がない
  • 司法書士業務以外の知識も要求される
  • 結局はトータルバランスが要求される

といった感じです。

以下で詳しく解説していきます。

意外と体力仕事である

どういう事務所に勤めるか、自分がどういう仕事をメインとしていくかによりますが、割と体力仕事の側面があります。

特に決済事務所に勤める場合には、1日の内でいくつも決済をこなさなくてはならず、かつ登記の申請も行わなくてはならないため、休んでる暇もないし、分刻みのスケジュールやんけ!!となることもあります。

参考に決済事務所に勤めて1日の決済が3件ほど入っている場合を想定しますと、

① 9時に1件目の決済開始

② 9時半頃に次の決済に向かう(移動に30分、補助者を残していく)

③ 10時から2件目の決済開始

④ 10時半頃に3軒目の決済に向かう(移動に30分、補助者を残していく)

⑤ 11時から3件目の決済開始

⑥ 12時頃決済終了(※通常の決済は1時間〜1時間半程度時間がかかります)

⑦ 事務所に帰る間に金融機関等で書類を授受

⑧ 14時前後に事務所に帰社。登記申請を始める

⑨ 16時頃には登記申請完了。それまでに連絡が来ていた別案件の打ち合わせや確認を始める

⑩ 打ち合わせ等終了後、18時頃から翌日以降の決済の書類作成→22時頃には終了

以下毎日エンドレス(笑)

実際に、私が勤めていた決済事務所はこんな感じでした。

土日は基本的に休みでしたが、疲労感は半端ではなかったですね。

司法書士は持ち歩く書類が多く、バカでかい鞄を抱えて移動するのでとても体力を消費します。

文字にすると大したことはなさそうですが、実際にやってみるとかなり体力が要ります。

そして、かなり遅くまで仕事をしていることが多いです。

(終電で帰らない人もちらほら)

サービス業である

司法書士には、事務所でデーンと構えて、偉そうな感じで受け答えしているようなイメージはありませんか?

これは全くの誤解です。

むしろそんなことやってみたいです。(笑)

昔は多少そういう側面もあったようですが、今は割と下請け的な扱いをされることが多いです。

なので、スケジュール的にかなり無理のある案件や急な案件対応なんかも多々あります。

実際にどんな仕事をしているか当事者であっても理解してくれている人が少ないので、「あの先生はやってくれた」とか「この先生はいつもこんな感じでやってくれる」等々、全くありがたくない仕事の振られ方をすることもあります。。。

また、繋がりで仕事をいただくことも多いので、取引先の飲み会やゴルフなんかに付き合うことも多いですね。

司法書士の業務で精力的にやっていこうとすると、営業+技術職のようなイメージで仕事を請け負っていくことになります。

士業はみんなそんな感じかもしれませんが。

少なくとも、事務所さえ構えていれば勝手に依頼が入ってくるということはないですね。

同時進行している案件が結構ある

これは、事務所によって異なる面もありますが、同時進行している案件が結構多いです。

私のような零細事務所であっても、一人で10〜20件くらいは常時抱えています。

(決済事務所だと一人で一月に30〜40件くらい抱えることもあります)

司法書士は単価が低めなので、売上を考えるとそのぐらいは一人で処理していかないと正直食っていけません。

しかもなんでも受けるような事務所だと、決済・相続・会社登記・裁判もの・後見関係と気にするところが全然違う案件をいくつも受け持つことになるので、案件をきちんと把握するだけでもかなり大変です。

業務をうまくこなしていくには、ポイントを整理してテキパキと処理していく能力が求められます。

1件あたりにかけられる時間はそんなに多くはないので、難易度が高い案件が集中してしまうと連日徹夜みたいになってしまうこともありますね(笑)

昼食を食べる時間がない

12時頃に外出していることも多いということもありますが、基本的に昼食を食べる時間はないことが多いです。

大体昼食は16時頃に食べることになるか、昼食なしのパターンが多いです。

私は以前昼食を食べていたら怒られましたことがありました(笑)

昼休憩という概念すらないので、怒られて以降は外出時にバレない程度に休みを入れるようになりましたが、急に「今どこ?」みたいな電話もくるので基本的に気が抜けないことも多いですね。

司法書士業務以外の知識も要求される

司法書士業務以外の質問も割と多いです。

特に税金関係はかなり聞かれますね。

税務相談は税理士の範囲なので細かくは答えられませんが、例えば不動産売買を行った場合に「どんな税金がかかるの?」とか「どのくらいお金かかるの?」なんていう質問は鉄板ですね。

回答に責任は負えないので、「税理士か税務署に確認をしてくださいね」と答えることが多いですが、全く回答しないのも不親切なので「譲渡所得税とか不動産取得税がかかりますよ。細かくは税理士か税務署に確認してみてください」とある程度道筋を伝えて終えるようにしています。

なので、司法書士業務以外に付随する知識はある程度持っておかなければならず、この辺は経験と勉強で埋めていくしかないですね。

たまに事務所の方針として「司法書士業務以外の質問は全く答えてはならない」としているところもあるみたいですが、ちょっと不親切かなーと個人的には思います。

結局はトータルバランスが要求される

勤務司法書士なのか独立司法書士なのかによって求められる能力は変わってきます。

勤務司法書士の場合には、書類仕事をテキパキこなし必要最低限のやりとりで業務をこなしていく能力を求められます。

勤務司法書士で下手に営業して仕事を取ってくると煙たがられることすらありますからね。

また、営業は抜群にできるのに、書類仕事が全然できない司法書士もいます。

そういう方は勤務司法書士でもガンガン営業してきても問題ない事務所を探すか独立司法書士向きでしょう。

独立して書類仕事を任せられる補助者を雇えば問題は解決しますからね。

なので、自分の適性を見極めてその能力を司法書士業務の中でどのように活かすかが重要になってきます。

ただし、独立司法書士の場合には営業も事務仕事も最低限一人でこなせるだけの能力は必要です。

あくまで最低限の能力だけあればいいと思いますが。

結局は司法書士業界で働いてみることに尽きる

実際のところ、司法書士事務所で働いてみるまでは司法書士業務は非常にわかりづらいと思います。

私も実際に働いてみるまで、全然知りませんでした。

なんなら、資格を取って働いてみてやっと司法書士の仕事を知りました(笑)

司法書士事務所で働き始めてから、「こんなに勉強しなきゃいけないの?」とか「折角一生懸命勉強して資格取ったのに、受験生時代並みに勉強してるじゃん」とか色々感じました。

「なんで司法書士になろうと思ったの?」とよく聞かれるのですが、正直、「就職活動がしたくなかったから」という理由だけです。(就職活動してもちゃんと内定をもらえる自信がなかったということもありますが・・)

独立できる仕事であればなんでもよかったのですが、大学の学部が法学部だったので、目に留まった司法書士に飛びついたというだけです。

今ほどインターネットが普及していなかったので、独立して稼ぐイメージが持てなかったために士業を選択したという面もあります。

今では司法書士だけで食べていけているので、結果的には資格を取得して良かったです。

司法書士業界は正直あまりお給料も良くないですが、割と安定している業界ではあると思います。

また、勤めてからの頑張り次第で、人の持っていないマニアックな知識も沢山身につけられるので一石二鳥の側面もあります。

司法書士の業界に入ろうとしている方は、一度くらい就職してみても損はないと思います。

また、すでに業界にいて転職しようとしている方は、「こんなに事務所毎にスタイルが違うの?」とびっくりするくらい事務所毎にやり方が異なるので、今の事務所に不満がある方は転職してみてもいいと思います。

司法書士業界はすぐに人が辞めてしまうので、ある程度就職はできると思いますし。

この記事が何らかの助けとなれば。

今日は以上です。

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