バックリベート、キックバック、指定司法書士 司法書士業界の闇について その2

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さて、前回からの続きです。

前回の記事ではバックリベートがどうして行われるかについて書いてみました。

今回はこのバックリベートと指定司法書士の話に焦点を当てて書いてみようと思います。

では、スタートです。

指定司法書士ってなに?

そもそも指定司法書士ってなんでしょうか。

指定司法書士とは、不動産売買の際にあらかじめ登記を行う司法書士が業者等によって決められていて、買主や売主が司法書士の自由に司法書士を決定できないことを指します。

ここでいう業者とは、仲介業者や売主となる不動産会社、銀行のことを指しています。

この指定司法書士が決まっているとどういうことになるかというと、

自分がマイホームを購入しようとしたときに、自分の知り合いに司法書士がいたとしてもその知人司法書士に登記手続きを依頼することができないことになります。

また、借入銀行でさらに指定司法書士がいる場合には、その司法書士を使用しなくてはならないため、「所有権移転はA司法書士(業者指定)、抵当権設定はB司法書士(銀行指定)」と二人の司法書士を利用しなくてはならなくなってしまいます。

別に大したことじゃないんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、ここでいくつかの問題が生じます。

  • 指定司法書士の見積もりが高かった場合に、別の司法書士を使うことができない(結果的に相見積もりができない)
  • そもそも所有権移転登記も抵当権設定登記も一人の司法書士で対応が可能だが、二人の司法書士を利用するため、一人の司法書士が担当するときよりも費用が高くなる
  • 指定司法書士の対応が悪い(疑問点に答えてくれない、態度が横柄)場合でも、司法書士を変更することができない

今のご時世ですと、自分で色々な業者を検索することができます。

例えば、家のリフォームを行うときなんかは、自分の知り合いに頼んでみようか?ネットで検索してみようか?など自分で色々調べますよね?

不動産売買においては昔からの慣習で指定司法書士という縛りがあるため、せっかくマイホームを購入するのに自分が納得して依頼をすることができないケースが多々あるのです。

なんで指定司法書士という制度があるの?

では、なぜこの「指定司法書士」という制度があるのでしょうか?

別に「指定司法書士」というのは悪いことばかりではないのです。

指定司法書士のメリットは以下の通りです。

  • 業者が昔から依頼している司法書士で信頼がおける
  • いつもその司法書士を使っているので、やり方が安定していて事務処理の手間が省ける
  • 司法書士の報酬は自由化されていて事務所ごとに異なるが、指定司法書士なら大体の報酬相場が分かっているので全体の支払い総額を把握しやすい
  • 登記手続きに詳しくない司法書士を利用しなければならないという事態を避けられる
  • 悪徳司法書士の被害を避けられる

不動産という高価な売買契約を結ぶ場合に、業者も当然神経を使います。

残念ながら詐欺的な不動産売買もあります。

したがって、「安全・確実に手続きを進めるためには信頼できる司法書士を利用した方が良い」というところから指定司法書士が決まっていると言えます。

でも、悪用することもできる

先ほどは、指定司法書士のメリットについて触れましたが、今度はデメリットについて触れていきます.

この指定司法書士というのは、驚くほど簡単に悪用することができるのです。

どうやって悪用するかというと、「ウチは指定司法書士が決まっているので、その先生にお願いしますねー」と言って業者主体で話を進めて報酬を釣り上げるだけです。

めちゃくちゃ簡単です。

仮にお客さんがごねたとしても、「契約書に業者指定と記載されている」とか「指定司法書士を使わないと融資できない」なんて言われてしまったらその司法書士を使うしかないですからね。

そして、業者は司法書士からバックリベートをもらい私腹を肥していくわけです。

こんなの許せないですよね。

最後に

まとめです。

バックリベートと指定司法書士という制度は密接な関係があります。

そもそも、指定司法書士という制度自体は決して悪いものではありません。

信頼がおけて不動産売買に詳しい司法書士に手続きを行って貰えば無用なトラブルが避けれるわけですから。

でも、簡単に悪用することができ、悪徳業者と悪徳司法書士が組んでしまえば業者のお小遣い(バックリベート)を買主が払わされることになってしまいます。

このような事態を防ぐために色々な手段もあるのですが、まずはそういう業者・司法書士がいるのだと知っておいてください。

防御策についてはまた別の機会にお話ししたいと思います。

今日は終わりです。

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